弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ? | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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852:弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ?

こんにちは。新宿東口眼科医院です。

桜の花が散り始め、新緑が目に眩しい季節となりました。皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。

今日は「弱視」についてお話ししたいと思います。弱視とは、視力が十分に発達しない状態で、通常の視力矯正(眼鏡やコンタクトレンズ)では改善しないことが特徴です。子どもの視力発達において、適切な時期に治療を行わないと、将来的に視力の回復が難しくなることがあります。

今回は、弱視の治療を始めるべき時期と、その重要性についてお伝えいたします。

 

  1. 弱視の治療は何歳までに行うべきか?

弱視の治療は、視力が発達する「臨界時期」に行うことが非常に重要です。視力は、3歳〜6歳の間が最も発達しやすい時期とされています。この期間に治療を始めることで、視力を正常に近づけることができます。
しかし、7歳を過ぎると、視力の発達が遅れ、治療効果が薄くなってしまいます。そして、13歳までに視力の発達が終わってしまうため、治療しても十分な視力回復が望めません。

そのため、弱視に気づいたら早期に治療を始めることが大切です。もし13歳までに気づかず放置してしまうと、将来的に視力を矯正しても、十分な視力を得ることが難しくなり、例えば運転免許を取得することができなくなる場合もあります。

 

 

  1. 弱視のサインに気づく方法

弱視は、子どもが「見えにくい」と感じても、その状況が当たり前のため、特に症状を訴えることが少ないのが特徴です。自分では見えにくいことに気づかないため、親が注意深く観察する必要があります。

以下のようなサインが見られた場合、弱視の可能性がありますので、早めに眼科を受診することをおすすめします。

  • 壁や物によくぶつかる
  • よく転ぶ
  • 目の前の小さなものをつかみにくい
  • ぬり絵やお絵かきが長続きしない

これらの症状が見られた場合、視力に問題があるかもしれません。定期的な検診とともに、普段の生活でも子どもの視力に注意を払うことが大切です。

 

  1. 弱視の治療法とは?

弱視の治療には主に2つの方法があります。

  • メガネでの矯正
    弱視が屈折異常(近視や遠視)による場合、メガネで視力を矯正します。メガネを使うことで、視力の発達を促すことができます。特に3歳〜6歳の視力発達が最も進む時期に、メガネを正しく使用することが重要です。
    メガネを嫌がることがあるかもしれませんが、親が積極的にメガネを使う環境を整えて、ストレスなく使用できるようにサポートすることが大切です。
  • 遮蔽訓練(アイパッチ療法)
    視力が悪い方の目をしっかりと使うために、良い方の目にアイパッチを貼って視力を訓練します。この方法は、メガネだけでは視力の改善が難しい場合に行います。アイパッチを嫌がる場合には、お気に入りのキャラクターやシールを貼るなどして、楽しく取り組める工夫をしてあげると良いでしょう。

 

  1. 早期治療の重要性

弱視は早期発見と早期治療がカギです。治療が早ければ早いほど、視力回復の可能性が高くなります。特に3歳児検診で異常が見つかった場合は、すぐに眼科での診察を受け、適切な治療を始めることが重要です。

また、普段から「おかしいな」と感じることがあれば、早めに受診することをおすすめします。弱視は子どもが自分で気づくことが少ないため、親の観察が非常に大切です。

 

弱視の治療は、視力を改善するためにできるだけ早く始めることが重要です。お子様が元気に過ごすためにも、視力の発達をしっかりサポートしてあげましょう。もし、視力に関して気になる点がありましたら、いつでも当院にご相談ください。

春の訪れとともに新しい季節が始まりますが、体調管理に気をつけてお過ごしください。


・一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

 


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新宿東口眼科医院は、12/31~1/3を除き年中無休で診察しております。
休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
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15:00-19:30
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