838-2:春季カタルとは
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「春季カタルとは」です。
春季カタルとは、重症なアレルギー性結膜疾患です。症状としては、かゆみ、上瞼の裏にこぶのようなできものができたり、角膜の周りの結膜が腫れて盛り上がったりすることなどが特徴として挙げられます。また、角膜の上に小さな傷ができるため、異物感や痛み、羞明、視力低下なども発症します。炎症が強い時は、角膜に白い混濁ができ、上皮が剥がれ落ちて角膜潰瘍という状態になる事もあります。アトピー性体質の子供、特に男児に多く見られますが、成長と共に症状が軽くなります。
原因としては、ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉、動物の毛などアレルギー原との接触で起こります。また、湿疹や喘息などの症状を持っていることや、アトピー性疾患の家族歴があることも原因として挙げられます。
治療法としては、抗アレルギー点眼薬(パタノール、アレジオン)、症状がひどい時は、ステロイド点眼を使用することもあります。悪化を抑えるのに有効ですが、副作用があるため、長期的な使用には適していません。
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※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。