822:スマホ老眼とは
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
残暑厳しい中にも少しずつ秋の訪れを感じられる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のテーマは「スマホ老眼とは」です。
スマホ老眼とは
スマホ老眼とは、長時間スマートフォンやタブレットを使用することによって引き起こされる視力の不調を指します。この状態は、スマートフォンの画面を近くで長時間見ることによって、目の疲れや視力の低下を引き起こすことが特徴です。
症状
スマホ老眼の症状には、目の疲れが含まれます。スマートフォンの画面を長時間見続けると、目が疲れやすくなり、視力がぼやけ、近くの文字が読みづらくなることがあります。加えて、目以外にも頭痛や肩こり、首の痛みが伴うこともあります。また、目の乾燥感につながることもあります。
原因
スマホ老眼の原因としては、まずスマートフォンの画面を近い距離で見ることによる目のピントの調節機能の過剰な働きが挙げられます。画面を長時間同じ姿勢で見続けることで、目の筋肉が疲労し、ピントの調節能力が低下します。また、画面の明るさや文字の大きさが適切でない場合も、目に負担をかける原因となります。さらに、画面に集中することでまばたきの回数の減少や、ご自身で思っているよりも浅いまばたきになっていることにより、目が乾燥しやすくなります。
老眼とスマホ老眼の違い
「老眼」とは、年齢と共に目の調節機能が低下し、近くの物が見えにくくなる状態を指します。これは、加齢により目の筋肉や水晶体の弾力性が減少し、近くの物にピントを合わせるのが難しくなるためです。
一方で、「スマホ老眼」は、主にスマートフォンを長時間近くで見ることによって発生する目の疲れや調節困難を指します。スマートフォンの画面を長時間注視することで、目の筋肉が過度に緊張し、ピント調節がうまくいかなくなることがあります。この状態は多くの場合一時的ですが、頻繁に繰り返すと症状が悪化する可能性があるため、注意が必要です。
治療法
スマホ老眼を予防または改善するには、主に日常生活での対策が効果的です。スマホ老眼の症状としては、目の疲れや乾燥、視力のぼやけなどがありますが、これらは日々の生活習慣を見直すことで対処できることが多いです。
具体的には、主にスマートフォンと顔の距離が近い(焦点を合わせる距離が近い)ほど調節機能が働くため、必要以上に画面を顔に近づけて凝視しないよう注意しましょう。スマートフォンの画面の明るさを周囲の明るさに合わせ、文字を読みやすい大きさに設定することも重要です。また、意識的にまばたきを増やし、目の乾燥を防ぐことも役立ちます。
長時間の使用を避け、定期的に休憩を取ることも大切です。さらに、目の筋肉をリラックスさせるために、目のストレッチや目を閉じることもおすすめします。もしこれらの対策を行っても症状が改善しない場合や重度の場合は、眼科専門医に相談することが必要です。
スマホ老眼は、日常生活に支障をきたすことがあるため、適切な対策をすることが大切です。目を守るために、こまめな休憩と適切な使用方法を心がけましょう。
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※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。