820:眼が疲れたときは温める?冷やす?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
爽やかで過ごしやすい秋となりました。風邪などひかないように体調管理に気をつけましょう。
さて、今回のテーマは「眼が疲れたときは温める?冷やす?」です。
○ そもそも「疲れ目」とは?
パソコンやテレビのディスプレイ、スマートフォンなどの画面を長時間見続けることが原因で目の疲れや痛みを感じる症状のことです。
肩こりなどと一緒で、目の使いすぎで目の周辺筋肉が硬くなることで疲れを感じます。
この疲れが慢性化すると、常に目の痛みや疲れを感じ、頭痛や肩こりにも繋がる「眼精疲労」に繋がる恐れがありますので、
早めに解消するようにしましょう。
○温めればいいの?それとも、冷やせばいいの?
=温めたほうがいい場合=
・パソコンやスマートフォンによる目の疲れ
・手先の細かな作業
・老眼(老視)
市販の商品などでも見られるように、目を温めることは疲れ目に効果的です。温めることによって
目とその周辺の血管を広げ、凝った筋肉をやわらげてたまった疲労物質を流すことができます。
市販されている商品の活用や手で持てる程度の熱さの蒸しタオルを利用する方法のほか、
入浴時にあたたかいシャワーを目に当てるのも良いでしょう。
=冷やしたほうがいい場合=
・目の充血がある
・目が痛い
このような場合は温めてしまうとかえって逆効果になってしまうことがあります。
目が炎症を起こしていることが原因となっているため、冷やして炎症を抑えるようにしましょう。
また、このときあまり冷たいものを使うと刺激が強すぎますので、
冷蔵庫で冷やしたおしぼりやタオルに保冷剤をタオルに包んだものなどを使うと良いでしょう。
いずれも自宅で手軽に行うことができるものですが、日々の食事・休養をきちんととることや、長時間目を使う作業の際は1時間おきに10分程度の休憩をはさむなど目をいたわるように心がけることが大切です。
気になる症状がある場合は、温めたり、冷ましたりせずに、まずは当院へご来院ください。
また、判断が難しい場合や眼疾患をお持ちの方、目の状態が心配な場合は医師にご相談ください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。