812:緑内障って治るの?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
梅雨明けが待たれる今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「緑内障って治るの?」です。
・緑内障とは
緑内障は、視野の一部が欠けて見えにくくなる目の病気です。進行性なので次第に見えにくい部分が増え、そのまま放置していると失明にいたることもあります。
眼圧が高い緑内障よりも眼圧が正常範囲にありながら緑内障になる、正常眼圧緑内障が日本人には非常に多く、緑内障全体の7割以上を占めています。
それだけに最近は「40歳をすぎたら」、あるいは「老眼が入ってきたら」、緑内障の検査をしたほうがいい、といわれるようになっています。
・緑内障は治るのか
緑内障は根治することはなく、一度欠けてしまった視野は元には戻りません。しかし、治療によって進行を遅らせることは出来ます。
緑内障の早期発見には、眼科に行かないと分からないことが多いです。また、診断されても、早期や中期では自覚症状のないため、視野欠損部分が拡大し、末期には視力の障害が起きることもあります。だからこそ、進行しないように適切な治療、定期的な検査が必要なのです。
・治療方法
薬物療法、レーザー治療、手術があります。緑内障の治療で重要なことは、眼圧を下げることです。眼圧をコントロールし、視神経の障害を防ぐことで、緑内障の進行を遅らせることができます。
当院では緑内障の手術は行っていませんが、専門医による緑内障外来を設けております。
緑内障は生涯通院が必要な病気です。自覚症状が無い状態での通院は難しいかもしれませんが、仕事や生活パターンを変えたりせず、焦らずに過ごすことが大切です。
早期発見、適切な治療が重要になりますので、眼科で定期検査を受けることをおすすめします。一人一人に合わせた治療を続けるためにも、主治医にご相談ください。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。