799:サングラスはしたほうがいいの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
春風のさわやかな季節を迎え 皆様お健やかにお過ごしのことと思います。
今回のテーマは「サングラスはしたほうがいいの?」です。
皆さんはサングラスを使っていますか?
サングラスは日差しや強い照明から眼を守り、眩しさや紫外線などを低減することができます。日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線の対策する方は多いかと思いますが、実は目からも紫外線はたくさん入ってきています。そのため、サングラスも目の健康を守る観点や、美容対策に有効です。
▽紫外線の目への影響は?
目には元からある程度紫外線を防ぐ働きがありますが、目の表面にある角膜で約90%の紫外線が吸収されるため、過剰な紫外線は充血や目のゴロゴロ感、涙や痛みなどの角膜障害の原因となります。また、紫外線は波長によって目の中にまで入り、白内障を起こす原因や網膜の中心部の炎症(黄斑変性など)が起きるひとつの要因にもなります。
毎日少しずつとはいえ、紫外線による濁りが積み重なっていくと、白内障や網膜疾患になりやすくなってしまうと考えられるため、対策を取って紫外線を避けることが大切です。
▽どんなサングラスがいいの?
レンズの色の濃いもののほうが、紫外線をしっかりカットできるのでは?と思いがちですが、レンズの色と紫外線を防ぐ性能はあまり関係がありません。選ぶ際には色ではなく、「紫外線透過率」や「紫外線カット率」などの記載がしっかりあるものを選んだ方がよいでしょう。日常使いのサングラスの他にも、運転や釣り、スポーツ用などより機能性の高いサングラスもありますので、用途によって使い分けるのもおすすめです。
特に、長時間紫外線にさらされる海水浴やアウトドア、スキーやスノーボードなどで雪山に行く時は、忘れずに用意するようにしましょう。
サングラスをしていても、長時間紫外線を浴び続けることは目への刺激になります。万一、アウトドアのあとなどに目に痛みや違和感、見え方に気になることなどがあれば場合は、お早めに眼科医にご相談ください。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。