797:弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
春風が心地よい頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ?」です。
まず弱視とは…
“子どもの眼に屈折異常や斜視などの何らかの異常があり視力の発達の妨げになることで、眼鏡やコンタクトレンズを装用しても視力が出ない状態にあること”のことを言います。
生まれた時の人間の眼の視力は0.01ほどしかありませんが、日常生活で様々なものを見ることで刺激され3歳頃には視力1.0まで獲得します。
そして、その視力の発達は生後から徐々に発達してするのですが8歳頃にはほぼ消失されてしまいます。(=感受性期といいます。)
感受性期内に視力発達の妨げとなる要因をしっかりと取り除くことが重要になってきます。
もしも、感受性期の期間内に過ぎてしまいますといくら合っている眼鏡を掛けても視力は出ずにボヤけた見え方のままになってしまいます。また、立体視という両眼でモノを捉えて立体感を得る高度な視覚能力も獲得されないことに直結してしまいます。
そのため、早期発見をするに越したことはなく子どもの頃に異常を検出して、もし異常があれば弱視治療開始即ち眼鏡装用をすることが大事です。
子どもは見えていないことに気づかないのが多くの場合ですが
・テレビを見ている時の様子がおかしい。
・本などを見るときに顔を傾げている、見えにくそうにしている。
・片目をつぶって見ている。
などの何かしらのサインを示していることも多々あります。
また、3歳児健診・就学時前健診で引っかかった子・もちろん何か言われた訳ではないが子どもの眼の事で何か心配事がある場合は小児眼科専門にて診察していただくことをおすすめしています。
外来予約状況/新宿東口眼科医院 (shec-reserve.com)
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。