796:角膜ジストロフィーとは
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
寒さ残る風の中に時折春を感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「角膜ジストロフィーとは」です。
角膜ジストロフィーとは白い不透明な無機物が角膜に沈着して両目の角膜が白濁する病気です。左右の目の同じ位置に、対称的に白濁点が現れます。
発生因子は遺伝性や家族性であり、多くの種類の角膜ジストロフィーは原因となる遺伝子が特定されています。
主な角膜ジストロフィーの種類として、日本人で最も発生頻度が高いと言われている“顆粒状角膜ジストロフィー”などがあります。角膜の混濁が部分的であるため、軽度であればまったく無症状ですが、年齢とともに視力の低下やまぶしさを訴えるようになります。
主な治療法として、エキシマレーザーというレーザーを使用して角膜の濁っている部分を削る方法や角膜移植が選択されます。角膜ジストロフィーでのレーザーや角膜移植の成績は一般に良好ですが、原因が内因性であるため、このような治療を行っても再発してくる可能性があり、それが現在の課題となっています。
当院では上記の治療を行っておりませんが、診察の上、医師の判断で他院を紹介させていただきます。
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