790:雪目とは
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
暦の上では春となりました。本格的な春が待たれるこの頃です。。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「雪目とは」です。
雪目とは通称、雪眼炎(せつがんえん)ともいいます。
紫外線の強い場所(たとえばスキー場・海水浴場・高山など)で角膜が直接かつ長時間、紫外線にさらされた場合に起こる目の障害です。
紫外線を浴び続けてしまうと、角膜の表面に炎症をきたし、目の痛みや充血、涙目、異物感、光のまぶしさなどの症状があらわれます。
いずれも症状は数時間後に出てきます。
通常、紫外線のほとんどは角膜で吸収されますが、波長の長い光は目の奥にある水晶体や網膜にまで達し、白内障などのトラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。
なかでもスキー場・ゲレンデでは、太陽から直接の紫外線以外にも、雪面から反射される紫外線を受けるため、市街地のおよそ2倍もの紫外線が眼に入ってきます。
ではスキー場で紫外線から目を守るにはどうすればよいのでしょうか?
1.紫外線カットのゴーグル、サングラス、メガネをかける。
UVカットものは紫外線を90%カットできると言われています。
2.ツバの付いた帽子をかぶる。
つばのついた帽子なら直射日光をさえぎることができます。ただし、つばのついた帽子だけでは、大気中の散乱光や照り返しによる紫外線をカットするのは難しくなります。
3.UVカットのついたコンタクトレンズを付ける。
UVカット(※)コンタクトレンズはくろ目全体をカバーするので、サングラスのすき間から入ってくる紫外線対策になります。
UVカットコンタクトレンズ+サングラス+つばのついた帽子で二重三重の紫外線対策をすることで、より紫外線をカットすることが可能になるでしょう。
これから紫外線も強い時期になってまいります、直射日光や紫外線を浴びて少しでも
目に違和感を感じた場合は早めの眼科の受診をおすすめいたします。
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