780:眼瞼炎
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
本格的な冬の到来を迎えまして、風邪などひかれておられませんか。
今週のテーマは「眼瞼炎」です。
眼瞼炎とは
「眼瞼炎」はまぶたの皮膚に起こる「眼瞼皮膚炎」、まつげの付け根あたりに起こる「眼瞼縁炎」、目尻に起こることが多い「眼角眼瞼炎」などのまぶたに起こる炎症の総称です。一般的に炎症の種類ごとに薬を使い分け治療を行います。
原因
眼瞼炎には主に「感染性」と「非感染性」の2種類あります。「感染性」は細菌、あるいはウイルスに感染して起こり、「非感染性」は薬品や化粧品などの化学物質(建材塗料や接着剤も)や動物の毛・植物などに対するかぶれやアレルギー性に対するかぶれで起こります。
自覚症状
主にアレルギー性ではかゆみ、感染性では痛みを伴います。
眼の中に何かが入ったような異物感を感じたり、まぶたの皮膚や縁が赤くなったりすることがあります。また眼とまぶたにかゆみや熱さが生じたり、脹れ(時に“しこり”)ができたりすることもあります。
治療法
感染性の場合は抗生物質による治療を、ヘルペスウイルス性のときは抗ウイルス薬を用います。非感染性の場合はまぶたをよく洗って清潔を心がけ、併せてステロイド薬を用います。
細菌感染が原因の場合は、細菌に対抗する抗生物質による目薬や軟膏を用いた薬物治療を行います。
治療に使われる主な点眼薬
眼瞼炎は、基本的にそのままにしておいても自然に治ることがありますが、眼瞼縁炎によるただれや膿瘍がある場合は、治療を受けずに放置すると、炎症がひどくなり、まつげの脱毛などが考えられますので、炎症が起きたときは、眼科を受診することをおすすめします。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
- 無断での記事転載はご遠慮ください。
- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。