778:虹彩ってなに?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
街路樹の落葉が歩道や車道に舞い散る季節になりましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。
今週のテーマは「虹彩ってなに?」です。
◇虹彩(こうさい)とは・・・
脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、角膜と水晶体の間にある薄い膜のことです。
瞳孔散大筋と瞳孔活約筋があり、明暗によって眼内に入る光の量を調節しています。
目を鏡で見ると色のついた部分が虹彩と呼ばれている部分になり、中央の濃い小さな円が瞳孔(穴)と呼ばれている部分になります。
この穴を大きくしたり小さくしたりして網膜に入る光の量を調節しています。
ヒトの場合、個々の虹彩の模様が違うことから虹彩を利用して認証に利用することがあります。
写真を撮るときフラッシュで目が赤く写る場合があります。これはフラッシュの光が網膜に届くことにより瞳孔が赤く写るようです。
◇虹彩の色
メラニン色素の量によって色が変わります。大体の場合目の色と表現する場合は虹彩の色を指しています。
・濃褐色(ブラウン)…アフリカ・アジア系の人に多いです。
・青(ブルー)…日照量の少ない北部ヨーロッパ・フィンランド・リトアニア・イギリスなどで多く見られます。
・淡褐色(ヘーゼル)…中部ヨーロッパ・スラブ系の人に多いです。
人間の虹彩の色は変えることはできませんが、近年はカラーレンズも流行しており、当院でも様々な種類のカラーレンズを取り扱っています。当院では実際に装用していただき、発色や雰囲気を確認していただくことも可能です。ご興味のある方はぜひスタッフにお声かけください。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。