761:失明にはどんな原因があるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
いよいよ本格的な夏の到来を感じるこのごろですが、いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「失明にはどんな原因があるの?」です。
失明とは?
光が網膜に届かない。光線が網膜にはっきりと像を結ばない。網膜が光を正常に感知できない状況で起こります。視力障害の中でも最重症な状態で、その名の通り「視力を失う」状態です。また、「明暗を判断できない」、「なんとか明暗を判別できる程度」も含まれます。
失明原因トップ3 (2023年現在)
第1位 緑内障
眼球内の圧力(眼圧)が高くなり、視神経が障害されることで視野欠損が進行します。
第2位 糖尿病網膜症
血糖コントロール不良により網膜に異常をきたしてしまいます。
第3位 網膜色素変性症
進行性の難病疾患です。次第に視野欠損が進行してしまいます。
上記の疾患でも進行を遅らせるために1人1人にあった治療法を探していくためにも医師の指示のもとで定期検査をして現状を把握することが大事です。
そして、初期段階ではほとんどが自覚症状のない疾患ですので、家族歴やリスクファクターを自己チェックしてみて疑わしいと感じた時は一度受診してみるのも良いかと思います。
このほかにも…
近年では多くの方が利用しているコンタクトレンズでも失明となる可能性は十分にあります。例えばコンタクトレンズの不適切な取り扱いによって微生物が角膜に悪影響を与えたり、無色透明な角膜に血管が侵食してきたりする症例が多く見られます。
コンタクトレンズを長年長時間装用している方で眼科にほとんど行かない方は注意が必要です。
疾患になってしまってからでは遅いケースがほとんどですので、一生大事な眼のことなので大事にしていきたいですね。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません
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●本文の内容は一般路の概括的記述ですので、個々人の診療治療には必ずしも当てはまりません。
●すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。