759:抗VEGF療法について
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「抗VEGF療法について」です。
さて、まずVEGFとは新生血管増殖因子と言います。
本来は血管を正常に保つためのVEGFが悪影響を引き起こし新生血管と呼ばれる細くて脆い破れやすい血管を生成してしまいます。
たくさんの栄養が必要な網膜の下には無数の血管が張り巡らされていますので、滲出液が網膜に漏れてしまうと黄斑浮腫、網膜出血などの視力に起因する異常が出てきます。
抗VEGFを硝子体内に注射することで新生血管の成長を阻害し、血管からの滲出液を止めることで網膜の改善を図るといった治療法です。
対象となる疾患には
加齢黄斑変性症・網膜静脈分枝閉塞症・糖尿病網膜症・近視性脈絡膜新生血管を伴う黄斑浮腫にも効果があります。
当院では院長の診察の下網膜の状態を確認してから注射をするか否かを判断する流れになっております。
しかし、抗VEGF療法の治療費は保険が適応されても高額となってしまいます。高額療養費制度というものも設けておりますのでご自身でもご確認ください。
ただし抗VEGF療法は定期的に経過観察をしないと再発してしまい悪化してしまうことがあるので定期検査がより重要になってきます。
この治療では医師の判断にはなりますが、基本的には3回の注射が必要になってきます。
当院でも行っている治療法ですので、治療におけるご相談や見え方においても気になる症状があれば一度検査をしてみないと分からないような疾患もあります。ご予約を承っておりますのでご検討下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません
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●本文の内容は一般路の概括的記述ですので、個々人の診療治療には必ずしも当てはまりません。
●すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。