756:結膜異物除去とは?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今年も早半年が過ぎてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「結膜異物除去とは?」です。
白目やまぶたの裏側にごみがついたものを結膜異物といいます。
〇原因となる物質
砂・植物・昆虫・コンタクトレンズの破片・抜け落ちた睫毛・鉄工所などでの作業中に飛び込んでくる鉄粉など、さまざまなものの飛入が原因でおきます。
鉄粉の場合、時間がたつと周りにさびがついてしまいますので、除去にさらに時間がかかり、場合によっては2回にわけて取ることもあります。
〇症状
異物感や眼痛といった症状や、目の充血や目ヤニの増加、流涙などもあります。
瞬きによって目の中の異物が動き、眼の表面を傷つけ、視力低下や感染症を引き起こす場合もあります。
〇治療法
自分で洗眼したり、目薬をさすことで異物がとれることもありますが、異物の種類によっては角膜や結膜に傷をつけることがありますので、早めに眼科を受診されることをお勧めいたします。
(眼科での治療法)
異物を生理食塩水で洗い流す。
まぶたの裏側に異物が存在する場合は、まぶたを裏がえし綿棒、ピンセット、異物針を用いて取り除く。
処置後は、感染などを起こさないように抗菌の目薬を点眼したり、角膜に傷を生じているのであれば保護のための目薬を、炎症を起こしている場合は炎症止めの目薬を処方したりすることもあります。
目に異物が入った際にはむやみに擦らず、自己判断せずにぜひ眼科を受診してください。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。