736:市販の目薬と処方された薬の違い
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「市販の目薬と処方された薬の違い」です。
○処方された薬
病院や医院でもらう薬は、医師の診断のもと、処方箋を出して、薬剤師が調剤した薬です。医師の診断を受けて処方される目薬は、症状に対し高い効果を発揮する薬物が十分な濃度で調整されていることから、市販の目薬に比べ得られる効果や効能は高くなります。診察した時点でのあなたの病状にあわせて処方されているため、医師の指示通りに使用しましょう。目薬が処方された時には、薬剤の防腐剤の有無、コンタクトレンズを使用しているか、装用時の点眼の使用方法について、医師の指示を確認することが必要です。
○市販の薬
市販の目薬は医師の目が行き届かないので、成分の選択や濃度調整には副作用がほとんど出ないような配慮が加えられています。そのため安全性は高いものの、効きは弱くなっているのです。お年寄りから子供まで、幅広い年代の方が使用するため安全であることが最優先されます。
ところが、コンタクトレンズを使用している場合は、市販の目薬でも防腐剤が入っているものを長期間つけてしまうと角膜に長時間接触した時レンズが変形・変色してしまったり、アレルギーを起こす心配があります。防腐剤フリーのいわゆる人工涙液など、市販の点眼薬でも使っていても問題のないものもあるので、市販の目薬を購入する時はよく確認しましょう。
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※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。