734:通水検査について
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「通水検査について」です。
〇通水検査とは
通水検査は複数ある涙道検査のうちの一つです。
通常涙は瞼の上方で分泌され、目を潤した後、目頭にある涙点という穴から鼻の方へ出ていきます。
この涙点から鼻へ逃げる道を涙道といいます。仮にこの涙道が詰まったり、狭くなったりすると、涙が溢れたり、目脂が多く出ることに繋がります。
通水検査は、この涙道が正常に機能しているかどうかを調べる検査になります。
〇検査方法
診察室にて医師により処置が行われます。点眼麻酔をした後に、涙点から生理食塩水を流し、涙道の閉塞の有無を調べます。
通水検査時に使用する針です。涙管の入り口部分に挿入し、洗浄するのに適した設計です。
〇通水検査が適応される主な疾患
・涙嚢炎
涙は涙腺でつくられ、それが角膜を潤して、目頭の上下の瞼縁にある涙点から涙小管と呼ばれる細かい管に入って、目と鼻の間にある涙嚢に集まります。涙嚢炎とは、この部分に炎症が起きた状態をいいます。
・シェーグレン症候群
涙が出にくい、唾液が出にくいことを特徴とする自己免疫病で、中年の女性によくみられます。主に、涙腺や唾液腺などの外分泌腺に炎症が生じ、涙や唾液などが出にくくなる病気です。
慢性関節リウマチや強皮症など、半数ほどが他の膠原病と合併しています。
他の膠原病をともなわない場合は、乾燥症候群と呼ぶこともあります。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。