732:眼鏡とコンタクト、度数は同じ?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
早いもので、今年も暮れようとしています。いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「眼鏡とコンタクト、度数は同じ?」です。
〇度数のちがい
結論から言うと眼鏡とコンタクトの度数は異なります。コンタクトレンズは直接目にのせますので目とレンズの間には涙があるだけですが、眼鏡は鼻にかけて使います。そのため、レンズと目の間に距離(頂点間距離:12mm)ができます。
よって、光学的に同じ度数でも焦点を結ぶ位置が変わるので、近視では眼鏡よりコンタクトレンズの方が少し度数が弱めとなり、遠視では少し度数が強めとなります。
以上のことから、眼鏡とコンタクトでは度数が異なってくることが分かります。また、眼鏡とコンタクトでは形状、役割の違いから矯正の仕方と見え方も異なります。
〇見え方のちがい
コンタクトレンズは常に角膜上の光点にレンズを通して見ているので、歪みなどはありません。
一方で眼鏡はレンズに厚みがあると見え方が変わります。強度近視の場合、眼鏡だとレンズが厚くなる分、ものが小さく見えます(遠視だとその逆で大きく見えます)。また視線を動かして側方視をしたときにはものが歪んでみえることもあります。
もし、左右で度数が大きく違う場合(不同視)には左右でものの大きさが異なり、疲れや頭痛などの原因になります。そのため、眼鏡での矯正が難しくなります。そういう方にはコンタクトレンズが有用になります。
コンタクトレンズでは円錐角膜、不同視の対処が可能です。眼鏡では斜視、斜位をプリズム眼鏡で対応することができます。
コンタクトレンズでは円錐角膜、不同視の対処が可能です。眼鏡では斜視、斜位をプリズム眼鏡で対応することができます。
コンタクトレンズ、眼鏡にはそれぞれのメリットデメリットがありますので、眼の状態やライフスタイルに合ったものを選択することが大切です。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。