723:子供の目薬のつけ方
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
朝晩と冷え込んできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「子供の目薬のつけ方」です
眼科では治療や検査を目的として、点眼薬を処方されることが一般的です。
しかし、お子さんの中には、目薬を怖がったり、嫌がったりして点眼に苦労されている方も多いのではないでしょうか。
泣いて嫌がるお子さんに無理やり目薬をさすのは本当に大変なことだと思います。
また、泣いて涙を流している状態では,せっかく苦労してさした目薬が外に流れてしまい、効果がなくなってしまう場合もあります。
なかなか良い解決方法はないのですが、次のような点眼方法お勧めすることがありますので、ご参考にしてみてください。
手順① 手をよく洗ってください。
手順② 上下のまぶたを無理に開けようとせずに、下のまぶたのみを引っ張り、
下のまぶたの上に目薬を落とします。目を閉じていてもできるため、寝ている間に入れるのも効果的です。(その場合、清潔な布などで目のまわりを拭いてから、目頭付近に点眼して下さい。目尻に点眼してしまうと目薬が流れてしまうので注意が必要です。)
手順③ 1滴入りましたら、軽く鼻の付け根をティッシュで押さえます。
出来たらたくさん褒めてあげてください。
恐怖心をできるだけ抱かないよう「目薬したら痛いの治るよ」などと声をかけてあげるのも良いと思います。
★嫌がるお子さんの場合の点眼方法
どうしても難しい場合は、以下の方法も試してみてください。
なるべく素早く優しく行うことがポイントです。
方法1:仰向けの状態で膝枕をしながら点眼を行います。
方法2:子供を仰向きに寝かせ、お腹の上にまたがり、
両足の太ももで頭部まで固定して点眼します。
方法3:子供を仰向きに寝かせ、体に沿うように腕の上から
足を伸ばし、頭を押さえて点眼します。
【注意点】
〇指示された用法・用量を正しく守りましょう。
〇懸濁性(けんだくせい)の点眼液は、よく振ってから点眼してください。
〇2種類以上の点眼液の使用する場合は、5分以上の間隔をあけて点眼してください。
〇子供は動くので、点眼時に容器の先や爪が目に当たらないようにしてください。
〇点眼する人は、子どもの胸に自分の体重がかかり過ぎないように気をつけてください。
〇無理やり点眼することで、次回の点眼時に強く拒否してしまう場合もあるため、お子様に合わせた方法をご検討ください。
〇泣いている最中は、涙で流れてしまう場合があるので、できるだけ避けてください。
○点眼の必要性や点眼後の効果について、子供にしっかりと落ち着いて説明してみましょう。理解して大人しくしてくれることもあります。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。