717:目が疲れる原因とは
こんにちは新宿東口眼科医院です。 残暑残る季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは「目が疲れる原因とは?」です。
まず「疲れ目」とは、目を使う際に目の疲労が著しく、痛みや疲れ、充血、かすみ、まぶしさを感じるなどといった症状や、頭痛、肩こり、吐き気などの目以外にも症状を伴うものもあり、休息や睡眠を十分にとっても症状が長く続く場合には「眼精疲労」といいます。
では眼精疲労とは、なぜ起こるのでしょうか。その原因には主に以下のようなものがあります。
1. 長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用
パソコンやスマートフォン、テレビゲーム、読書といった、同じ距離で長時間一点を見続けることによって起こる疲労で、眼精疲労の中では、最も多いタイプです。最近は、コロナウイルスの影響によるテレワークなどが浸透したこともあり、特に眼精疲労を感じる方も多くいらっしゃいます。
2. 眼科疾患による眼精疲労
ドライアイや白内障、緑内障、眼瞼下垂など、目の病気から起こる疲労もあります。
3. 調節性による眼精疲労
近視・遠視・乱視・老眼など、視力が悪く、メガネやコンタクトレンズの度数が合っていない場合や、不同視・斜視・斜位など、物に焦点を合わせる際に目の筋肉の緊張を強いられる事から起こる疲労もあります。
4. 精神的なものによる眼精疲労
日頃のストレスや、慢性的な疲労、過労や睡眠不足などからも眼精疲労が起こる可能性があります。
次に、眼精疲労の対策方法について紹介します。
(1)病気などの有無を検査する
定期的に眼科を受診して、目に何らかの病気が発生していないかを検査することが重要です。万が一、病気が見つかった際には治療を行いましょう。原因が特定できない場合でも、目薬の点眼で症状が改善することもあります。
(2)メガネやコンタクトレンズの度数の確認
普段使用しているメガネ・コンタクトレンズの見え方や、視力を調べて、現在の目にあった度数に調整する事で、目の疲れは軽減されます。定期的な検査をするようにしましょう。
(3)環境の改善
パソコンやスマートフォンを作業する際の姿勢や画面の明るさ、作業時間を調整して目にかかる負担を減らしてあげましょう。適度に休憩を取り休むことや、目の乾燥を防ぐために、まばたきの回数を増やすなどの工夫も大切です。
(4)ストレスの解消しましょう
趣味やスポーツといった定期的な運動や、入浴等でリラックスして、できるだけストレスをためないように心がけましょう。目の周囲を濡れタオルで温めたり冷やしたりして緊張をほぐしてみるのも効果的です。
- ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
- ●無断での記事転載はご遠慮ください。
- ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
- ※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。