715:帯状疱疹と眼科
こんにちは。新宿東口眼科医院眼科医院です。
今回のテーマは「帯状疱疹と眼科」です。
◎帯状疱疹とは?
水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気で、皮膚の痛みや発疹が主な症状です。初めて感染したときは水ぼうそうとして発症しますが、完治後もウイルスは体内に残ります。その残ったウイルスは、普段は免疫作用の力によってウイルスの活動が抑えられていますが、何らかの原因で再活性化し、発症するのが帯状疱疹です。原因は過労や精神・肉体的なストレス、手術、抗がん剤やステロイド剤の使用などが考えられ、免疫力の低下による発症が一番多いとされています。
◎帯状疱疹の症状
帯状疱疹は視神経で増殖し、知覚異常、痛みやかゆみが数日から1週間程度続き、その後発疹・水ぶくれが出てきます。軽度の発別やリンパ節腫脹、頭痛などの症状がみられる場合もあります。2週間ほどでかさぶたになり、約3週間で治癒します。胸や背中などの胴体をはじめ、額や腕・足など全身にできる可能性があります。
◎眼部帯状疱疹
帯状疱疹は眼部にも起こる感染症で、ウイルスが額や鼻に感染した人の約半数が眼にも感染しています。主な症状は額のチクチク感や額と鼻の水痘、まぶたの腫れなどで、角膜に感染して充血などの炎症を起こしたり、視力低下が見られたりすることもあります。また、月日経ってからぶどう膜炎や緑内障などの病気が起こることもあります。
◎眼部帯状疱疹の治療法
抗ウイルスの軟膏や飲み薬を使用することが多く、炎症が強い場合はステロイド薬と同様の治療を早めに行うことが大切です。
- ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
- ●無断での記事転載はご遠慮ください。
- ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
- ※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。