701:小児の視力検査の方法
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
今回は、お子様の視力検査の方法についてです。
まず、検査方法の前にお子様の視力形成についてです。
生まれたての赤ちゃんの時は、明暗が分かる程度で、生後半年頃から視力が発達していき7歳まで完成します。
この時期までに斜視や屈折異常、眼疾患、外傷などがあると弱視になってしまう恐れがあります。そのため、お子様の視力検査は重要な意味があります。
当院が行っているお子様の視力検査方法をご紹介いたします。
近見視力検査という近くの視力を測定する方法です。森実(もりざね)式ドットカードやランドルト環の近方視力表を使用します。森実式ドットカードではウサギの絵を見てもらい、目の大きさが何処まで分かるかを質問し視力を測る方法です。(約1~3歳対象)
年齢的に可能であれば、ランドルト環の検査を行います。
遠方視力検査は、遠くの視力を測定する方法です。字ひとつ視力検査を使用し、ランドルト環を一つだけ見てもらいその切れ目を当ててもらう検査です。指を差して答えたり、ハンドル式のランドルト環を回してもらって答えて頂きます。(3~6歳頃対象) 小さいお子様だと、たくさん並んだものの中から一つを選び出す事は難しいとされているので、字ひとつ視力表を用います。
視力が発達した7歳以降では、遠方視力の測定には字づまり視力検査を使用します。大人の視力測定でも行われている方法です。ランドルト環が並んでいる視力表を見てもらい上から順に光らせ、切れ目を当ててもらう検査です。
上記の検査を必要時に応じて選択し、お子様の不安を取り除きながら、安心して検査に臨める環境を整えております。
小児眼科専門の長谷川二三代先生が常勤医師として診察をしています。また、国家資格を持つ視能訓練士が多数在籍し、小児眼科の検査を行っておりますので、少しでも気になる事があればご受診ください。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。