目薬の副作用 | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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688:目薬の副作用

こんにちは。新宿東口眼科医院です。

 

今回のテーマは「目薬の副作用」です。

 

副作用とは、薬の本来の作用とは別に生じる症状を指します。

目薬には以下のような副作用が生じる可能性があります。

 

・しみる、刺激感がある

目薬の副作用として、しみるというのが多く挙げられます。原因は様々です。たとえば、ドライアイによる目の傷が原因でしみてしまう場合や、目薬の何らかの成分が目に合わずアレルギー症状としてしみる場合もあります。

また、人の涙のpH値は一般的に7.0~7.4と言われており、目薬のpH値がこの数値から離れるほど眼粘膜に刺激を与え、刺激感や不快感の原因になります。

 

・充血

充血もよく挙げられる症状です。目薬が目に合わないと、アレルギー症状として刺激感と同時に充血が発生します。

また、緑内障の方が使用する眼圧を下げる目薬の中には、慣れるまで充血してしまうケースもあれば、血管拡張作用がある成分が含まれているものだと誰が使用しても差すたびに短時間は充血することもあります。

 

・まぶたのかぶれ、かゆみ

 刺激感や充血と同様、目薬によるアレルギー症状としてまぶたにかぶれが生じる場合があります。他の原因としては、目薬を使用してまぶたを濡れたままにすると細菌が増殖してかぶれることがあり、炎症止めの軟膏で対処します。

 

・眼圧の上昇

 ステロイドの目薬は結膜炎やぶどう膜炎など、炎症を抑えるために使用されます。ステロイドの濃度は薄いものから濃いものがあり、濃くなるほど効果は強くなります。しかし、ステロイドの目薬は眼圧を上昇させる副作用があり、眼圧が長期間上昇しつづけると緑内障になる可能性が高くなるため、ステロイドの目薬の長期間連用はあまりおすすめされていません。効果が高いため処方されるケースは多いですが、その後の定期健診で眼圧測定することはとても重要です。

 

・色素沈着、まつげが伸びる

緑内障の方が使用する眼圧を下げる目薬には、まつげの毛包を刺激する成分が入っていることがあり、長期間使用することでまつげが伸びたり濃くなったりします。また、目薬の成分がまぶたに付着することで、メラニン色素の合成が促され、目の周りの皮膚に色素沈着が発生します。これは目薬を差してからすぐに洗眼することで予防できます。

 

・角膜障害

多くの目薬には防腐剤が入っており、中でも効果が高い防腐剤ベンザルコニウムは8割の目薬に使用されています。短期間で使用する分には問題ありませんが、長期間で連用すると角膜に傷や障害が発生する可能性があるため、注意が必要です。

 

以上が目薬を使用する際に発生しやすい副作用です。どの症状も目薬によるアレルギーが原因の場合、また必然的な副作用である場合があり、程度も個人によって変わるため、目薬を継続するべきかどうかを判断するのは難しいです。また、中には眼圧が上がる危険

なものもあります。目薬について困ったことがあればひとりで悩まずまずは医師に相談、そして定期健診を促された場合は必ず受診するようお願いします。

 

 

  • 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
  • 無断での記事転載はご遠慮ください。
  • 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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