678:視野検査の種類
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
寒さも日毎に増します今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「視野検査の種類」についてです。
視野とは、視線を動かさずに見ることができる範囲のことで、物の色・大きさ・明るさなどによっても範囲はかわります。
視野検査ではいろいろな角度や部位から様々な大きさと強さの光を出してそれが見えるかどうかを調べます。検査には主に静的視野検査と動的視野検査があります。
静的視野検査を別名ハンフリー視野計といいます。
視野計の内側に顔を固定して中心のマークを見つめ、周辺に出現する小さな光が見えたら、手に持っているブザーを鳴らして、視野の範囲や欠落部を調べます。片目ずつ行い、両目の検査が終わるまでに30分程かかります。光の出る場所は動かないため「静的視野検査」といいます。主に中心部の視野を詳しく知ることが出来るため、緑内障の早期発見や進行状況などを確認していきます。
動的視野検査を別名ゴールドマン視野計といいます。
ゴールドマン視野計は見えている範囲と感度を検査する視野計です。
中心の固視灯を見ていただいた状態で、周辺から中心へ光を近づけて、見える範囲をお調べします。ハンフリー視野計と異なり、動いてくる光を用いて検査をするので「動的」、光の強さ・大きさを変えて感度を調べるので「量的」と表現します。ゴールドマン視野計での検査結果は疾病の診断の他、身体障害者の視覚障害による等級判定にも用いられます。
健康診断の結果に、「緑内障疑い」「乳頭陥凹」「cupping プラス」と書いてあった方は視野検査の対象です。視野は視力と違って自覚症状があまりありません。早期発見が大切なので、 40歳以上の方は一度精密検査をされることをおすすめします。眼科の医師に相談してみましょう。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。