661:後発白内障とは
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
連日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしですか。
今週のテーマは【後発白内障とは】です。
後発白内障とは、白内障手術後におこる合併症の一つです。
白内障手術では、水晶体嚢と呼ばれる部位に眼内レンズを挿入することが一般的な手術方法ですが、その白内障の手術後に後遺症として眼内レンズを包む嚢が混濁することを後発白内障と呼びます。手術をした患者さんの約20%が5年以内に発症することが多く、比較的高い頻度でおこる白内障の術後合併症です。
【原因】
白内障手術では、混濁した水晶体を取り除いて、水晶体嚢に眼内レンズを挿入していくのですが、その水晶体嚢には一部の細胞が残留しています。
この細胞は時間経過とともに増殖を繰り返していき、その増殖した細胞により眼内に透明性がなくなるほどの濁りを起こし、後発白内障を発症させています。
【治療方法】
治療は麻酔薬を点眼して、レーザー用のコンタクトレンズを装着します。
レーザーを後嚢に照射して濁った後嚢の水晶体嚢を切開します。
これにより眼内に入ってくる光を調整します。
レーザーによる治療は通常、痛みもほとんど無く、翌日には視力が回復します。
後発白内障を完全に予防することは難しいため早期的な発見が必要ですので、専門医の指示・意見のもと定期的な検診を受診することが不可欠。
当院では、YAGレーザーを設置し治療を行っておりますので、ぜひご相談下さい。
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