633:目の日焼けとは
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは、「目の日焼けとは」です。
普段から日焼け止めクリームなどでお肌の日焼け対策をされる方もいらっしゃるかと思いますが、目も日焼けをすることはご存知でしょうか?
目の日焼けとは、目が紫外線を浴びて目の細胞が傷ついた状態を指します。
紫外線によって目がダメージを受けることで、様々な眼病を引き起こすリスクを高めてしまう恐れがあります。
◎紫外線による眼病リスク
◇雪眼炎
雪に反射した紫外線によって角膜などの眼球表面がダメージを受けて発症します。
症状: 眼の違和感、充血、痛み、涙が出る、眩しさなど
◇翼状片
白目の表面を覆っている結膜が黒目の部分に三角形状に入り込む病気です。
白目と黒目の境界が紫外線によって傷つくことが原因と考えられています。
症状: ドライアイや眼精疲労、充血や異物感
◇瞼裂斑
白目の一部分が黄みがかり、盛り上がる病気です。
盛り上がることで目の表面全体に涙が行き届かず、ドライアイを引き起こす一因にもなります。
◇白内障
紫外線を浴びて水晶体が傷つくことによって白く濁り、視力が低下する病気です。
症状:かすみ、眩しさ、ぼやけ、ものが二重に見える
最後に、目の日焼け予防の対策を紹介します。
紫外線から目を守るには、UVカット機能付きのサングラスやコンタクトレンズの使用が効果的です。合わせて帽子や日傘を使用することで、より目の日焼けを防ぐことが出来ます。
また、濡らしたタオルで目を冷やしたり、角膜補修成分が入った目薬を使用したりすることで日焼けした目のケアにも繋がります。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
無断での記事転載はご遠慮ください。
本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。