632:ブルーライトメガネってなに
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
毎日厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは『ブルーライトメガネってなに』です。
~ブルーライトとは~
ヒトが見ることのできる光の中で一番強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されず網膜まで達します。このブルーライトは、太陽光やパソコンの光など、生活のあらゆる場所にあります。
在宅勤務やオンライン授業などで、パソコンやスマホを見る時間が増えた方もいるのではないでしょうか。
~ブルーライトが目に及ぼす影響~
目をカメラに例えると、角膜はフィルター、水晶体はレンズ、網膜はフィルムのようなものです。私たちは、外界で散乱する光をフィルターやレンズで屈折させ、網膜に集めることでモノを見ることができています。
ブルーライトは角膜や水晶体で吸収されないため、直視し続けると、網膜の中心部にある黄斑がダメージを受け、加齢黄斑変性の原因になる場合もあります。
~ブルーライトメガネ~
そんなブルーライトをブロックできるとされているのがブルーライトメガネで、いくつかのタイプがあり、
・カラータイプ…特殊染料でブルーライトを吸収軽減し、レンズそのものに色がついています。
・コーティンタイプ…特殊コーティングでブルーライトを反射軽減し、普通のレンズと見た目が変わらない透明なレンズです。
また、ブルーライトメガネの効果としては、
・まぶしさやちらつきの軽減…ブルーライトは波長が短く空気中の粒子にぶつかりやすく、まぶしさやちらつきを生みます。ブルーライトを抑えることで、これらの症状を軽減することが可能です。
・ぼやけを軽減…ブルーライトの波長は短く、網膜の手前で焦点を結ぶため、ぼやけの原因の一つである色収差が大きくなります。ブルーライトを抑えることで、色収差を軽減しぼやけが少なくなり、クリアな視界が期待できます。
ブルーライトメガネはある程度のブルーライトをブロックしてくれる効果があります。しかし、完全に遮断するものではないのです。また眼精疲労の原因はブルーライトだけではないので、長時間パソコン画面を見ないようにしたり、気になる症状があれば早めに眼科を受診するなどの対策をとることをおすすめします。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。