630:まつげエクステによる眼への影響
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
毎日厳しい寒さが続いています。皆様お身体には十分気を付けてお過ごしください。
今回のテーマは「まつげエクステによる目の影響」です。
目元のメイクは顔の印象を明るく華やかにすることができます。最近はマスクを着ける時間が多くなり、特に目元のメイクにこだわる方が増えたのではないでしょうか。様々なメイク方法がありますが、中でもまつげエクステはまつげを長くボリュームアップさせることができ、普段のメイク時間の短縮にもなるため多くの女性に人気があります。
しかし、まつげエクステによる危害が出ていることも事実で、流行に伴い消費生活センターなどへの危害に関する相談件数は年々増加しています。まつげエクステの施術には美容師免許が必要ですが、美容師ではない人が施術をしているサロンも多くあります。目は非常にデリケートな場所であるため、目元のメイクをする際はリスクを正しく理解し、気を付けて行うようにしましょう。
- まつげエクステのリスク
まつげエクステは人工のまつげを専用の接着剤を使って自まつげに装着します。接着剤が合わずまぶたが赤く腫れてしまったり、目に入って充血してしまったりすることがあります。また、人工のまつげは本物のまつげより太く長いため目に入った時に角膜を傷つけてしまい、その傷により炎症を起こしてしまうこともあります。
異常があった場合は直ちに医師の診断を受けるようにしてください。
- 以下の症状があった場合は眼科の受診をお薦めします
・まぶたの腫れ、かゆみ
⇒眼瞼炎の可能性
・目の痛み、異物感、充血、多量の涙が出る、光がまぶしく感じる
⇒角膜炎、角膜びらんの可能性
- 施術を受ける前に気をつけること
・サロンを選ぶ時は価格の安さではなく、美容師の資格を持っている人がやっているか、きちんと情報が公開されているかなど慎重に選ぶようにしましょう。
・体調が優れない時は行わないようにしましょう。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
・一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。