628:白内障手術日帰りと入院の違い
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今回のテーマは「白内障手術日帰りと入院の違い」についてです。
白内障とは
正常な水晶体は透明で、光をよく通します。しかし、加齢などが原因で水晶体の中身のたんぱく質が変性し、濁ってくることがあります。これが「白内障」です。水晶体が濁ると、光がうまく通過できずに乱反射し、網膜に鮮明な像が結べなくなり、視力が低下します。
白内障の手術
白内障手術は水晶体の濁りを取り除き、人工の水晶体のである眼内レンズを移植する手術を行います。
網膜や視神経、角膜などの他の部分に問題がなければ、視力低下の回復が期待できます。
手術は局所麻酔で、通常の場合は手術10~15分程度です。
日帰り手術
医療技術の進歩により、白内障手術の安全性は飛躍的に向上し、10~15分程度で終わりますので、日帰りの手術も一般的となっています。
メリットとしては、日常生活のリズムを変えずに手術に受けられること、入院による拘束がないため、早期の社会復帰が可能になることです。
また、入院費用がないため、手術費用を安くおさえることができます。
入院手術
一人住まいの方やご高齢の方、あるいは白内障以外の目の病気や糖尿病など、管理が必要な病気のある方も、入院して手術を受けた方が安心です。
日帰り手術でも入院手術でも、白内障の手術そのものには違いがありません。大切なこととして、安全性を最大限に配慮した上で、ご自身の心や体に負担がかからない方法を選択するのが良いでしょう。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。