621:水中で目を開けるのはいけないの?ぼやけるのはなぜ?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
秋も一段を深まり、陽だまりの恋しい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「水中で目を開けるのはいけないの?ぼやけるのはなぜ?」です。
地上でははっきり見えているのに対して、水中で目を開けたときにはぼやけていて視界がよく見えない、という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
今回は水中で視界がぼやける原因やコンタクトの使用に関する注意点についてご紹介します。
◆原因はレンズの屈折率
視力が下がったわけではないのに、水の中で目を開けると見え方が変わってしまうのは屈折率に関係しているようです。
通常、私たちの目はレンズの役割である「水晶体」と「角膜」この二つの働きで光を屈折させることにより、「網膜」に像を映して物体を認識しています。ところが、水の中だと光の屈折がなくなり角膜の屈折力が失われてしまうので、遠視のようにぼやけた見え方になってしまうのです。
◆コンタクトレンズ装用時に水中で目を開けるのはNG
コンタクトレンズをしたままお風呂に入ったり、洗顔したり、プールに入ったりすることがあるかもしれません。しかし、コンタクトレンズを装用した状態で目に水が入ると以下のような問題が考えられます。
・海やプールの水でコンタクトレンズが流されてしまう
・水が入ってコンタクトレンズが目に張りついてしまう
・目に水が入ってコンタクトレンズがずれてしまう
・目に水が入ってコンタクトレンズがずれてしまう
このようなことを防ぐために、面倒くさいと思っていても、コンタクトレンズを装用したまま水中で目を開けるようなことは避けて下さい。
また、海やプールで目に水が入ってしまうと、コンタクトレンズを紛失する可能性があることに加え、海水の塩分、プールの塩素、その他の雑菌がコンタクトレンズに付着してしまいます。それらが原因で目のトラブルにつながるかもしれません。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。