620:眼を開いたまま寝てしまうのはなぜ?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
紅葉の美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「目を開いたまま寝てしまうのはなぜ」というテーマについてです。
みなさんは寝ているのに半分目が開いている人を見たことがありませんか?
実は目を開いたまま寝てしまう症状は年齢などに関係なく誰にでも起こり得る症状です。 目の開き具合も様々で、半目や薄目の人もいれば、完全に目が開く人もいます。
主な原因に挙げられているのが【眼球の大きさ】【筋力の低下】【部屋の明るさ】です。
1つ目の眼球の大きさですが瞼は力を入れなければ完全に閉じた状態にはなりません。
睡眠時は身体の緊張がほぐれているため下側からよく見るとほとんどの人が薄く目を開いたような状態になっています。目を開けている状態で開口部分が人よりも多い方は睡眠時においても人より開口している部分が大きくなることがあります。
2つ目の筋力の低下はまぶたや目の周りの筋肉を指します。
筋力は使わないと年齢と共に衰えていきます。まぶたも同様、使わないと筋力が低下して半目状態を引き起こします。若いから大丈夫と思っている人も多いかもしれませんが、筋力の低下は疲労によっても起こり得るのでパソコンやスマートフォンの見すぎも半目の原因になるかもしれません。
3つ目の部屋の明るさは就寝時の部屋の明るさについてです。
部屋が明るいままの状態で就寝すると身体は寝ていても、まぶた越しに常に光が差し込んでいる状態になるので眼球に負担がかかります。光が差し込むことにより就寝していない状態と眼球が判断し就寝時ほぐれているはずのまぶたの筋肉が緊張し開いてしまうことがあります。
特別身体に大きな影響はないので、対処をしないで過ごす人も多いかもしれません。
しかし就寝中に目が開いたままの状態になっていると目の乾燥や、ほこりが目に入ることにより傷がつくといった弊害が生じます。
起床時に、目が乾燥する・原因なく目が痛い、などの自覚症状がある方は眼科の医師に相談してみましょう。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。