老眼と遠視の違いとは? | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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617:老眼と遠視の違いとは?

こんにちは。新宿東口眼科医院です。
早いもので10月も半ばに差し掛かろうとしていますね。少しずつ寒さが増して冬の気配が近付くのを感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


今週のテーマは「老眼と遠視の違いとは?」というテーマについてです。

 

 

遠視と老眼(老視とも言います)は、どちらも凸レンズのメガネを使用するので混合されがちなのですが、至るまでの原因が異なります。

 

まず、遠視は網膜の後方でピントが合うという屈折異常であり、遠くについては調節力が足りてみえるが、近いところで調節力が不足し見えないのに対し、老眼は老化による調節機能の低下で調節できる範囲が少なくなり、遠くが見える人は近くが見えなくなり、近くが見える人は遠くが見えなくなるものをいいます。

目に入ってきた光は角膜、続いて水晶体(カメラのレンズの役割)を通って屈折し、眼球の奥にある網膜(カメラのフィルムの役割)に到達します。

網膜でピントがあうように水晶体の厚さを調節します。

目の屈折状態は眼軸の長さとレンズである角膜・水晶体の屈折力によって決定されており、眼軸の長さが長すぎたり短すぎたりすると、遠くのモノが網膜にピントが合わなくなります。

これが「屈折異常」です。

 

 

  • 遠視●(屈折異常)

・目に入ってきた光は眼軸が短いため、調節を休ませたとき、網膜の後ろにピントが合ってしまいます。

・遠いところや近いところを見る場合、より多くの調節を要し、網膜にピントを合わせることになります。

遠視とは、まったく調節しない時に網膜の後方でピントが合うため、遠くを見る時は少しの調節で見え、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えない目のことです。遠くでも近くでも調節が必要になり、疲れやすい目です。

 

  • 老眼●(調節異常)

老眼は40歳前後からはじまる誰もがなる目の老化で、水晶体の弾力性が弱まり、調節力が低下した結果、近いところが見えにくくなる症状を指します。「自分はまだ若いから」と無理をすると、次のような症状が現れます。

  肩こり 眼の疲れ 頭痛 吐き気

 

  • 子どもの遠視●

子どもの場合、遠視であっても調節力が強いため、症状が現れない場合が多いのですが、軽度の遠視でも年をとるにつれ、また強度の遠視になると次のような症状が現れます。

  • 絶えず目の調節を必要とするため、目と身体が疲れやすく、集中できずに学習や仕事の能率があがらない。
  • 遠視の度が強くなると、内斜視になったり、視力の発達がまだ不十分な小児の場合、弱視になったりする。

 

遠視と老眼は違うものですが、どちらも目の疲れを中心とした症状に体の疲労が加わります。

近くで見る作業を長く続けると、目や体に疲れがたまります。

あまり目が疲れやすい場合は眼科の医師に相談してみましょう。

 

  • 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
  • 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
  • 無断での記事転載はご遠慮ください。
  • 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

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