616:カラーコンタクトで失明するのは本当?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
秋晴れの爽やかな日がつづいておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「カラーコンタクトで失明するのは本当?」です。
カラーコンタクトレンズ(通称:カラコン)とは、カラーや模様があるコンタクトレンズのことで、目につけることで、レンズが黒目に重なり瞳の色や形、模様を変えられる医療機器です。カラコンは気軽に瞳の色や印象を変える“オシャレアイテム”という認識が強いですが、正しく使わないと目の健康を害し、最悪の場合失明の可能性もあることを覚えておきましょう。
○カラコンで失明する主な原因
・角膜のキズや酸素不足
・細菌感染
・結膜炎
などが考えられます。
目やコンタクトレンズを汚い手で触ったり、レンズやケースの洗浄が不十分だと雑菌が繁殖してしまいます。また、レンズの長時間装用は角膜の酸素不足を引き起こし、
細菌感染のリスクが高まる原因となります。
○カラコンを使うときにしてはいけないこと
・眼科での検査や指導を受けずに使う
カラコンを購入する際には、眼科の受診と処方箋が必要となります。
コンタクトレンズを目に入れてもいい状態かどうか、自分の目に合ったものかどうか
を確認し、目に負担をかけないものを選びましょう。
また、カラコンを使用していて目に異常や違和感を感じたら、なにかしらのトラブルが
起こっているサインですので、使用をやめて必ず眼科の受診をして下さい。
・長時間つけっぱなしにする
レンズを長時間つけたままでいると、目が酸素不足になり、最悪の場合失明の可能性があります。寝る前には必ずレンズは外しましょう。
・洗わずに使う
レンズやケースを不潔にしていると、アカントアメーバという病原菌が目についてしまうことがあり、感染すると目に激しい痛みを感じます。
アカントアメーHYPERLINK "http://tokyomidori.jp/ikebukuro/disease/030.html"バHYPERLINK "http://tokyomidori.jp/ikebukuro/disease/030.html"結膜炎によって失明する場合もあるので、レンズケアは正しく行い、使用期限は必ず守りましょう。
・粗悪な製品を使う
雑貨屋さんやインターネットで簡単に手に入るような安い製品は、国の安全基準を
満たしていないものがあります。安い製品は「色落ち」のリスクがあり、レンズに含ま
れる色素が目にダメージを与えてしまいます。
また、角膜に酸素が届くように酸素透過性が高く、色素が酸素の通る妨げにならない
ように着色されている製品を選びましょう。
・度数やサイズの合っていないものを使う
レンズの度やカーブ、サイズが目に合っていないと、まぶしさやゴロゴロ感などの
違和感がでる可能性があります。我慢して使用を続けると、最悪の場合視力が低下
し続け、失明の可能性があるので、目に異変を感じたらすぐに使用をやめましょう。
○まとめ
・清潔な状態で使用し、装着時間を守る
目やレンズに触る前には必ず石鹸で手を洗い、レンズケアは毎回しっかりとおこないましょう。また、装着時間は12~14時間程度が標準的なので、それよりも長く使うのはやめましょう。たまにはレンズを使用しない日をつくり、目を休ませるのもいいでしょう。
・質の良いレンズを使う
酸素透過性が低い、乾きやすいなどの品質の低い製品は選ばず、「高度管理医療機器承認番号」がある酸素透過性の高いものを選びましょう。
・眼科の指導や検査を受ける
もし目に違和感や異物感などの異変があったら、すぐに眼科を受診しましょう
カラーコンタクトは安全な製品を正しく使えば失明のリスクはそこまで気にすることは
ありません。使用する際には安全を第一に考えましょう。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまり
ません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください