590:コンタクトが目から外れない時の対処法
こんにちは。新宿東口眼科です。
紫陽花が鮮やかに花開く季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしですか。
今回のテーマは「コンタクトレンズが目から外れないときの対処法」です。
コンタクトレンズが外れなくなる事例として、
「どこに行ってしまったかわからず外すことができない」「目に貼りついてしまい外れない」というパターンが多いです。
ここでは上記のトラブルの主な対処法をご紹介いたします。
~対処する前に~
手をよく洗ってから行います。汚れた手で処置すると、付着したゴミによって目を傷つけたり、細菌による炎症を起こす可能性があります。
○コンタクトレンズがどこに行ってしまったかわからない場合
慌てずにコンタクトレンズが目に入っていることを確認して下さい。
目の構造上コンタクトレンズは目の裏にまわったりはしません。
鏡を見て目を左右上下にゆっくりと動かしてコンタクトレンズを探して下さい。
探しても見つからない時は落としてしまった可能性が高いです。
ただ落としたコンタクトレンズが見つからない時は念のため眼科受診が必要です。
また症状がなくても目の中に残っている事がありますので、
自己判断はせず少しでも不安が残る場合は眼科を受診しましょう。
○レンズが目に貼りついてしまっている場合
コンタクトレンズの上からさせる目薬があれば1滴落とし、目薬がなければしばらく目を閉じてご自身の涙で目を潤します。
コンタクトレンズが黒目(角膜)の上の正常の位置にある時は、落ち着いていつものようにコンタクトレンズを外してみて下さい。
外れない時はまぶたの上からそっとコンタクトレンズのふちにあたる場所を押さえ、ゆっくり目を耳側にずらすとコンタクトレンズが浮き上がって外れてきます。
コンタクトレンズが白目(結膜)にずれて動かなくなってしまっている時も同じです。
それでも外れなかったら洗面器に水かぬるま湯をいれ、顔をつけて水の中で瞬きをしてみて下さい。そうすると外れる場合があります。両目でパチパチしてしまいますとレンズの右左がわからなくなってしまう場合があるので、両眼にコンタクトをしている場合は片目ずつ行いましょう。
最後に、どうしても外せない時はご自身で何とかしようとせずに速やかに眼科を受診してください。また、外れても充血や痛みが残っている場合も眼科を受診してください。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。