574:スマホの使いすぎで目にどんな負担がかかるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
もうはや3月に突入しましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「スマホの使いすぎで目にどんな負担がかかるの?」です。
まずスマートフォン端末やパソコンの長時間作業での負担としてあげられるのが
- 調節機能の持続
- 瞬目の減少
- ブルーライトの長時間の照射 があります。
目の調節を司っている’毛様体筋’という筋肉が眼にはあります。近方の長時間作業にも関わらず筋肉の休憩を入れて休めてあげないと筋肉は緊張して機能がうまく使う事が出来なくなってしまうこともあります。
そのためよく「視力が落ちた」「また、目が悪くなった」と思う方がいますが眼の成長期を過ぎてから視力が大幅に低下することはほぼ無いと言われています。
その視力低下の自覚の原因として考えられるのが過剰な近方作業のために目のピントがどんどん手前に合ってしまうということが考えられます。
さらに作業に集中していると瞬目の減少が起きて”ドライアイ”の自覚症状が現れます。
涙は油層、水層、粘膜層の三層の構造になっているのですが、三つの層のバランスが崩れてもドライアイの症状は自覚しやすくなります。
そしてスマートフォンやパソコンなどの機器にはブルーライトが含まれており。
ブルーライトは可視光線の中で最も波長が短く、エネルギーが強いです。
このブルーライトを長時間浴びる事で網膜や水晶体などの眼内部に散乱を起こし刺激を与えることがあります。この刺激のために”眼痛”を訴え、”眼精疲労”を自覚しやすくなります。
これらの長時間のパソコン作業による視力低下、ドライアイ、眼精疲労や身体的疲労の自覚症状がみられると”VDT症候群”( Visual Display Terminals症候群)と呼ばれます。
現代の社会ではIT化が進んでおり、仕事にはスマートフォンやパソコンが手放せない時代ではあります。ですが、目は人間の外界の情報の8割を収集する大事な部位ですので適度な休憩を挟んであげ目の機能を大事に使ってあげてください。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。