571:眼鏡を必要とする視力はどのくらい?
581:眼鏡を必要とする視力はどのくらい?
こんにちは。新宿東口眼科医院でございます。
早いもので2月に突入しましたね。まだまだ寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「眼鏡(矯正)を必要とする視力はどのくらい?」というテーマについてです。
視力を矯正するためにもっとも簡単で安全な視力矯正の手段は眼鏡です。
遠視、近視、乱視を自由に組み合わせることが出来ます。長持ちするので経済的であり目に直接触れないので害もありません。 欠点として、外見(美容)上の問題、くもる、運動するとズレる、などの実用上の問題がありますが、それと別に、光学的に避けられない問題があります。
それは、眼鏡のレンズがコンタクトと違って、目から離れたところにある為に起こります。眼鏡は目から12mm離れた所に、レンズの中心が設定されています。このため、凸レンズを使う遠視用眼鏡ならば、虫メガネのような拡大効果が、凹レンズを使う近視用眼鏡ならに縮小効果が、またレンズに対して視線が斜めになると、ものが歪んで見えます。大きさの変化も、歪みも、眼鏡の度数が強いほど 大きくなります。従って、強い度数の目にはコンタクトレンズの方が適しています。
メガネやコンタクトレンズは、視力がどれくらいまで下がると必要になるのでしょうか。
一般的に、近視で視力が0.3以上0.7未満であれば、必要な時だけメガネを使い、0.3未満であればメガネを常用した方が良いと言われています。
基本的に、1.0以上の視力があれば十分に遠方が見える状態ですので、メガネやコンタクトレンズを装用する必要はありません。0.7~0.9の場合は日常生活を送るのに支障はありませんが、遠くのものが見えにくいと感じる状況があれば、その時のみメガネを利用するという選択肢があります。
ちなみに車の免許を取得する時には、裸眼、もしくはメガネやコンタクトを利用した状態で、両眼の視力が0.7以上あることが条件です。
0.3~0.6の場合は、少し離れた景色や文字などが見えにくくなっていることが多いため、メガネやコンタクトを利用することが好ましいです。
0.2以下の場合は、必ずメガネやコンタクトを使用する必要があります。
しかし、実際には生活環境による視力の必要度や目の疲れ具合によって、一人ひとり違います。また、近視ではなくても、遠視や乱視のためにメガネをかける必要がある人もいます。まずは正しい検査を受け、専門家の指示に従ってください。
以上、視力の基準についてご紹介しました。一定以下の視力になった場合は、無理をせず早めにメガネやコンタクトレンズを利用することをおすすめします。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。