569:斜視は治るのか
こんにちは。新宿東口眼科医院でございます。
寒さがより厳しい季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは【斜視は治るのか】についてです。
斜視の治療は大きく分けると、手術以外の方法と手術による方法があります。
どの方法が良いかは、斜視のタイプや性質、年齢、全身状態によって異なります。
<手術以外の方法>
- 眼鏡やコンタクト
斜視の原因になっている遠視や近視を矯正することで、両眼で正常に見えるようにする方法です。遠視が原因となる調節性内斜視や左右の度数の違いによる屈折性不同視が原因となる斜視などには有用です。
- プリズム眼鏡
容姿は治りませんが、眼鏡にプリズムを入れることで光を屈折させ、指標を一つに見えるようにする方法です。
- 遮蔽法
眼帯、アイパッチ、曇りガラスを使い、不同視のある弱視、斜視に行う方法です。斜視眼でない方の眼を遮蔽し、斜視眼にその眼の矯正度数の眼鏡など装用させ、物を見る力をつけさせます。
- ボツリヌス療法
力がありすぎる筋肉をボツリヌス毒素注射で麻痺させることで眼位を矯正する方法です。施術が早いため長時間手術に耐えられそうにない高齢者におすすめです。
斜視の矯正効果が一時的なため、数ヶ月毎に繰り返し治療を行う必要があります。
- 両眼視訓練
斜視のタイプによっては眼をよせる訓練や両眼視を使ってものを見る訓練が適応となる場合があります。
<斜視手術>
成人の場合、局所麻酔で行います。乳幼児や学童期以下の場合は、全身麻酔で手術を行い、眼を動かす筋肉の付いている位置を調整することで眼の位置を改善させる方法です。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。