568:眩しいと目を細めてしまうのはどうして
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
寒さの厳しい季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「眩しいと目を細めてしまうのはどうして」です。
人の目には瞳孔の大きさを変えて目の中に入る光の量を加減するしくみが生まれながら備わっています。
暗い所から明るい所に出ると誰でも眩しく感じるものですが、
これは暗い所では瞳が開いたり、網膜が明るさを感知しやすい
状態となったところで、環境が変わったために光が目に入り
すぎてしまって起こる現象です。
太陽を見たときなど、強い光をあびて眩しいと感じることは正常
な反応ですが、何らかの病気によって、眩しさを感じることも
ありますので注意が必要です。
眩しいと感じる症状には以下の病気が関連している場合があります。
・白内障
目のなかでレンズのような役割を果たしている水晶体が濁ることで、視力が低下する病気です。加齢に伴い出現することが多く、70代以上の人では80%以上が罹患しているともいわれています。
まぶしさを感じやすくなる他、視界がぼやける、目がかすむといった症状が多いとされています。
・ぶどう膜炎
目の「ぶどう膜」と呼ばれている場所が炎症を起こす病気です。まぶしさや痛みを感じたり、充血が起きやすくなったりします。
・角膜炎・結膜炎
黒目の表面の炎症を角膜炎、白目の表面の炎症を結膜炎といいます。まぶしさを強く感じるほか、異物感や痛み、かゆみ、充血、涙などを伴うことが特徴です。
とくに角膜炎は視力への影響がでやすいため、心当たりがある場合には早めに受診することが大切です。
眩しさを強く感じる状態が続いていたり、他の症状が出ているという状況ならば、一度受診をお勧めします。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。