562:白内障手術のタイミングは?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
今回のテーマは『白内障手術のタイミングは?』です。
まず白内障手術とは、濁った水晶体を透明な眼内レンズに入れ替える手術です。
手術は点眼麻酔下にて行います。
白内障は目薬では進行を抑えることしかできず、治療には手術が必要です。現在は手術や器械の進歩により、入院をしなくても白内障手術が可能となりました。
白内障手術のタイミングはご自身で生活に
不便を感じる場合が第一選択です。
症状として、
・かすみが気になる場合
・光がまぶしく、よく見えない場合
があげられます。
また、お車の運転はするのか、全身疾患があるのか、年齢、家族構成などさまざまな要素を考えていき、手術するべきなのか医師と決定していきます。
基本的には上記と同じで、自覚症状がなく生活に不自由がなければ、手術を急ぐ必要はありません。白内障の手術を考える要素として、視力、屈折、水晶体の濁り具合、生活の支障の程度、隅角の狭さなどがあげられ総合的に判断をします。
視力
個人差が大きく、矯正視力が1.0であっても明るいところでまぶしく、生活に不便を感じれば、手術適応となることもあります。
また、矯正視力が0.3~0.4であっても不便を感じなければ、手術せずに様子見でよいでしょう。
屈折
屈折矯正、つまり度の強い眼鏡をかけなくてもよくするために、白内障が比較的軽度でも相談の上、手術をすることがあります。
水晶体の濁り具合
片眼のみ白内障が強く、もう片眼の白内障が軽度の場合、両眼視が難しくなり距離感が得られなくなるので、階段の昇り降りや車の運転が危険になるために手術をすることもあります。
生活の支障の程度
新聞の文字がみづらくなる、車の運転に支障がでる、まぶしくなるなど生活に支障がでてきたら、手術を検討します。
隅角の狭さ
隅角とは、房水(目の中の水)の排出口にあたる部分で隅角が狭いと流れにくく、急性緑内障発作を起こすリスクも高くなるため、手術をお勧めする場合もあります。
当院では受診して最短2週間のスピーディーな手術を行っております。
手術をして濁りを取れば、かすみが無くなり、視力回復が期待できます。かすみが取れた分、明るくなり“見え方の質”が高まり“生活の質”の向上にもつながります。
しかし、手術をして眼内レンズ(人工のレンズ)を入れることによって、焦点は一点に固定されるデメリットも生じてきます。
メリット、デメリットを話し合った上で、手術を行うかどうか患者様と決めていきます。
白内障手術を安心して受けて頂くために、公開講座を毎月開催しております。
講座の内容は同じですのでご都合のよろしい日程の回にご参加いただけます。
当院を受診したことがある方もない方も歓迎です。
参加無料ですので、お気軽にお申込みください。。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。