553:ものもらいはひとにうつるのか
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
過ごしやすい気候なってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
今週のテーマは「ものもらいはひとにうつるのか」です。
「ものもらい」という名を聞くと人に伝染する病気のように思いますが結論から言いますとものもらいは伝染する病気ではありません。
ものもらいとはまぶたにある脂や汗を出す線に細菌、主に黄色ブドウ球菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。「麦粒腫」、「霰粒腫」、「マイボーム腺梗塞」といった種類があります。
症状としては瞼の一部が赤くはれ、目やにが出ます。数日ほどで皮下に膿がでて放置することで皮膚が破れて膿が瞼からでます。膿が出ると治ることが多いですが、重症化することもあります。重症化した場合は切開をして膿をだすこともあります。
このようにものもらいの原因はウイルスではなく黄色ブドウ球菌をはじめとする細菌が原因となりますので人にうつる病気ではありません。
瞼の周辺が不衛生になることによって起こる病気です。汚れた手で目をこする事によりものもらいができる原因になり治療を遅らせる原因にもなります。
夏が終わり汗をかくことも少なくなってきましたが汗をかくことにより目の周辺部が不衛生になることもあります。
自分は大丈夫だと思わずに常に衛生環境を保ち続けましょう。
また治療が遅れることで重症化してしまい、点眼や軟膏では治せなくなってしまいます。重症化を防ぐためにも異常を感じたら眼科を受診しましょう。