547:霰粒腫になったらどのような処置をしてもらえるの?
こんにちは、新宿東口眼科医院でございます。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、【霰粒腫になったらどのような処置をしてもらえるの?】です。
【霰粒腫とは】
まぶたの縁にあるマイボーム腺と呼ばれる脂肪の分泌腺がつまってしまい、脂肪のかたまりができてしまうマイボーム線の慢性肉芽性炎症のことです。 体調不良により引き起こされる場合もあれば、目の周りに付着した細菌によりマイボーム腺が閉塞してできてしまう場合もあります。
【症状】
腫れや異物感を感じることが多いものの、痛みや赤みが症状として出ることはほとんどありません。炎症や痛みを伴う場合は細菌感染を起こしており、これを化膿性霰粒腫と呼びます。
【治療法】
基本的には下記のような手順で治療を進めていきます。
①点眼・軟膏・内服剤などを使用し様子を見る。
点眼薬は抗生剤、ステロイド系抗炎症剤を、眼軟膏には同じくステロイド系抗炎症剤などが処方されます。
②手術で中身を出してしまう。
【手術の内容と流れ】
(1) 炎症を抑える
炎症がおきている場合は、麻酔が効きにくく、治りが悪くなります。
そのため、まずは点眼・軟膏・内服により炎症を抑えます。
(2)麻酔をする
点眼・内服により炎症が引いた場合、霰粒腫の元となるシコリの摘出に入ります。
摘出に先立って、まずは目薬による麻酔を行います。
麻酔自体は瞼に打つため多少の痛みはありますが、この麻酔が効けば切開時はほぼ痛みは感じません。
(3)切開ラインをマークする
切開の基本はまぶたの上からです。まぶたを裏返して結膜側から切開する方法もありますが、しこりの範囲をみて摘出できないため、取り残しが起きやすいです。
(4)切開と縫合
顕微鏡を使い、ラインに沿って切開します。
シコリと、可能であれば皮膜(シコリを包む皮)を摘出します。摘出が済むと切開部を縫合します。(1糸~3糸程度と言われています)
手術自体は、シコリの大きさにもよりますが15分~30分程度で終了します。
薬を使っての治療での完治が難しい場合には上記②で挙げた切開を行いますが、
切開を行うかどうかや切開の時期は、医師の判断と患者様のご希望により決定いたします。
切開をご希望の場合、一度 担当医師に状態を診させていただき、医師と相談の上で後日のご予約をご案内させていただきます。
お気軽に医師・スタッフへご相談下さい。
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