546:眼科の目薬が余っていたら取っておいていいの?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
暑い夏、みなさま如何お過ごしでしょうか。熱中症対策をしっかり取ってお過ごし下さい。
今回のテーマは「眼科の目薬が余っていたら取っておいていいの?」です。
眼科処方の点眼薬は基本的には使い切りタイプです。点眼薬は患者様の様々な症状に合わせて医師が考えて処方してくれています。
所定の日数までは冷所にて保存を行い、点眼する際は常に薬は清潔に保ちたいので点眼薬の先の部分はまつ毛には付けずに点眼してください。
どの点眼薬にも期限日が記載されていると思いますが、記載されている期限日というのは未開封の状態である場合の期限です。開封すると1か月使い切りか、もし余ったら処分してください。
また、眼に溜まる涙の貯蓄量と点眼薬の1滴の量から考えて1滴で充分効果が効くような作りになっています。そのため、点眼する際も”効き目を強くしたいから”と言って何滴も点眼しないように注意して下さい。
1日の点眼回数等も指定してくれますが、その所定の回数を1滴ずつ決められた日数点眼すると目薬は無くなるように出来ています。
<同じ症状の時>
「前も同じ症状だったから、余っている目薬を使ってみよう。」と使ってみている患者様は実際のところ多いと思います。
ですが、例えば結膜炎を例に取ってみると…
一見前と同じ結膜炎のように見えても季節、細菌、コンタクトレンズによる障害と様々なタイプの結膜炎があります。
同じ症状でもタイプが異なるため効果が無い、開封後1か月以上経っているため点眼薬の期限切れにて効果が無い場合がございます。
そのため点眼薬は必ず眼科医の処方の元安全にお使い下さい。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも
当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。