539:眼科で視力と眼圧を測る理由
こんにちは、新宿東口眼科医院でございます。
梅雨入りし毎日雨が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日のテーマは「眼科で視力と眼圧を測る理由」です。
当院では、基本的に初診の方や前回のご来院からお久しぶりの方に視力と眼圧の検査をさせていただいております。
視力検査と聞くと主に眼鏡やコンタクトレンズの度数調整等の際に必要な検査と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、視力検査は目に病気が無いかチェックする重要な検
査でもあります。
私たちは普段両目で物を見ているため片目の視力が落ちていても気がつかなかったりしますが、ほとんどの眼疾患が視力と関係があるため視力低下があった場合しっかり原因を探る必要があります。また、矯正視力を測る際にどれだけ強いレンズを入れても視力が出ない場合も病気を疑う必要があります。このように視力検査をすることによって病気の早期発見につながることがあります。
眼圧の上昇は自覚症状が無いことが多く、定期的に検査を行うことが大切です。たとえば緑内障のリスクは眼圧の上昇により高くなります。(眼圧が低いから緑内障ではないとは言いきれません。)緑内障で失われた視野の復元は難しいため初期段階の状態での早期発見が重要になります。
また眼圧を上昇させる可能性のある薬の服用後やレーザーあるいは手術後の経過等の検診での眼圧の検査も重要になります。
緊急性がある場合や感染性の疾患の可能性がある場合等は、診察後や当日ではなく後日の経過での来院の際に検査することがあります。
当院ではカルテの情報は5年間保管されるため、視力や眼圧のデータは、他の病気で再来院された時などに治療の効果の程度や病気の進行の有無あるいは別の病気を併発していないか等の大切な判断材料になります。
直接その時の症状とは関係なくても、検査によってご本人様も気が付いていない病気の早期発見につながることもありますのでご理解のほど宜しくお願い致します。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。