516:老眼かな?と思ったら
こんにちは新宿東口眼科医院です。
なにかとあわただしい年の暮れになりましたが、皆様いかがお過ごしですか?
今週のテーマは「老眼かな?と思ったら」です。
まず、皆さんはこのようは症状を感じたことはありますか?
- □ 仕事や買い物で細かい文字が見えにくくないですか?
- □ ついつい目を細めて表情が怖くなっていませんか?
- □ スマートフォンを30cm以上離していませんか?
- □ 目線を移したときにピントが合いづらい
この中の一つでも当てはまっているとしたら、もしかするそれは老眼が原因かもしれません。矯正せずに日常生活を続けていると目に負担がかかり、肩こりや頭痛の原因にもなります。
ではどうして老眼になるのでしょうか?
近くや遠くを見るときに目は「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉で、「水晶体」の厚みを変えてピントを調節しています。
しかし加齢とともに毛様体筋の筋力と水晶体の調整力は低下していきます。そうすると、水晶体の厚さを変えることが難しくなり、ピントが合いづらく近くの物が見えづらくなってしまうのです。
「近視の人は老眼にならない」「遠視の人は老眼になりやすい」と思っている人がいますが、それは誤った認識です。老眼にはどんな人にも必ず起こる眼の老化現象で、45歳以上になると老眼用レンズの使用が急激に増えるという調査結果も出ています。特に近年では、スマートフォンやパソコンの多用などによって老眼の若年化が進んでいるともいわれており、正しい知識を身に付け、予防や対策を行うことが重要になってきます。
老眼かなと思ったら、まず眼科専門医の診察を受けてください。自分では老眼だろうと思っても、他の病気による視力低下が隠れていることもあります。眼科ではきちんと検査したうえで、老眼による視力低下であるとの診断をします。自己判断ですませるのは危険です。
さらに検眼は医療行為で、法律のうえでも医師が行うことなので、眼科を受診することはなおさら大切です。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
無断での記事転載はご遠慮ください。
本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください