515:初めてコンタクトレンズを使うときの注意点
こんにちは新宿東口眼科医院です。
すっかり日が短くなりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは「初めてコンタクトレンズを使うときの注意点」です
★コンタクトレンズの種類と特徴を知る
種類には大きく分けると、ハードレンズとソフトレンズがあります。ソフトレンズの中にはケアをしながら1~2年使える長期使用するレンズ(コンベンショナルレンズ、コンベと呼びます)と、 決められた日数を使用したら捨てて、新しいレンズに切り替える使い捨てレンズ(ディスポーザブルレンズ、ディスポと呼びます)があります。ハードレンズにディスポは存在しません。コンベのソフトレンズよりも寿命は長く、一般的には2~2年半くらい使用できます。
ハードレンズの特徴は、レンズが硬くて水分を含まないため乾燥を感じにくいので、ドライアイの方には向いています。サイズが小さく黒目の上で動くことで涙が循環することと、素材そのものが酸素を通してくれるので、角膜に多くの酸素を供給してくれます。また、ゴミなどの異物が入ったり、目に傷がついたりした時は強い異物感を感じるので、眼障害が起きても早期発見できる為、安全性は高いと言えます。角膜の上に硬いレンズが乗ることで、乱視を矯正してくれる効果も期待できます。
ソフトレンズの特徴は、レンズが柔らかくて大きく薄く水分を多く含み、その水分(涙)から角膜に酸素が供給されます。付け心地は良く、目から外れにくいのでスポーツのときなどはお勧めです。涙の量が少ない方は乾燥感が出やすく、異物感が少ないことで目に障害が起きても気づきにくいことがあります。最近では素材自体が酸素を通し、乾燥にも強いシリコンハイドロゲル素材のディスポがあり、長い時間装用にもお勧めです。
また、視力の状態やご要望によっては、乱視用や遠近両用のレンズ、カラーコンタクトレンズを選ぶことが出来ます。検査員と一緒に適切なものを選びましょう。
★レンズの正しい使い方を知る
選んだレンズの着け外しの方法や、レンズケアの仕方をマスターしましょう。取り扱いを誤ると、角膜潰瘍や点状表層角膜炎、角膜新生血管や巨大乳頭結膜炎などの眼障害に繋がる可能性があります。
★安全にコンタクトレンズを使用するための注意点
装用時間・使用期限を守り、定期検査は必ず受けてください。定期検査のときに、コンベレンズの傷や汚れをチェックすることができます。又、少しでも異常を感じたら、直ちに眼科医に相談しましょう。