510:ブルーライトカットの効果
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
肌寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「ブルーライトカットの効果」についてです。
スマホやパソコンのモニター、LED照明などにはブルーライトが多く含まれています。ブルーライトとは可視光線(人の眼で見ることのできる光)の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っています。このブルーライトを長時間浴びることによって、眼精疲労の原因になることがあります。対策として、ブルーライトカットレンズが挙げられますが、通常の紫外線カットのレンズではブルーライトを防ぐことは出来ません。ブルーライトを防ぐためにはブルーライトカットレンズを使う必要がありますが、種類は大きく分けて二つあります。
①コーティング
ブルーライトを反射するタイプです。レンズに特殊なコーティングを施しブルーライトをカットします。若干黄色みを帯びているものが多いようですが、ほぼ透明なため職場などでも幅広く使用しやすくなっています。また、対象物の色の変化が少ないのも特徴です。
②カラーレンズ
ブルーライトを吸収するタイプです。レンズ自体に色がついているため見た目が気になることや、視界が暗くなるという欠点はありますが、前に述べたコーティングタイプのものよりブルーライトカット率が高いものが多いです。
ブルーライトカットレンズを使うことによってある程度のブルーライトをカットしてくれる効果は期待できますが、完全に遮断できるわけではない上に、疲れ目の原因はブルーライトの影響だけではないので、ブルーライトカットレンズにだけ頼るのではなく
- スマホやパソコンを使う時は出来る限り目を離して使用する
- 長時間使用するときは休憩をとる
- モニターや液晶ディスプレイの輝度を下げる
などの対策を合わせて行うのが効果的です。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- 一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
- 無断での記事転載はご遠慮ください。
- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。