494:どうして玉ねぎを切ると涙がでるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今回のテーマは『どうして玉ねぎを切ると涙がでるの?』です。
玉ねぎを切ると涙がでるのは、玉ねぎに含まれてるアミノ酸と酵素が反応して涙を出させる成分の「硫化(りゅうか)アリル」という物質ができるからです。
アミノ酸と酵素はもともと玉ねぎのなかにあるものですが、通常はそれぞれの細胞の中で安定しているので反応することはありません。
しかし玉ねぎを切ると細胞が壊れて酵素が働くようになり、アミノ酸と反応して硫化アリルが空気中に蒸発し、目や鼻の粘膜を刺激します。
これが玉ねぎを切った時に涙がでてしまう理由です。
〈予防法〉
硫化アリルは揮発性なので冷やすことで発生を抑えることができます。
冷蔵庫で1時間、冷凍庫で15分程度冷やすことで効果があるようです。
玉ねぎを切らなくても涙が多くでたり、目が染みるような症状がある場合は
他に原因があることがありまので、眼科の受診をお勧めします。
・上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
・一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。