492:ハードコンタクトレンズとは?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
暑さが日ごとに増して参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「ハードコンタクトレンズとは?」です。
ハードコンタクトレンズとは、名前の通り硬いプラスチックでできたコンタクトレンズです。ほとんど水分を含まない素材を使っているため、ソフトコンタクトレンズと比べると目が乾燥しにくいのが特徴です。さらにハードレンズは角膜(黒目の部分)よりも小さいので、ソフトレンズのように黒目全体を覆うことがなく目の中へ空気中の酸素を多く供給してくれます。また、レンズは目の表面にある涙に浮いている状態で、瞬きするたびにレンズが大きく移動し新しい涙が酸素を運んでくれるので目に優しいのも大きなメリットです。
一方、ハードレンズはソフトレンズに比べて面積が小さいので激しいスポーツをしたり目を強くこすったりするとずれやすいので注意が必要です。
ハードレンズの装用感は、初めて装用するときは目に異物感を感じることがあると思いますが、大抵は使用するにつれて感覚が慣れていき装用感も気にならなくなります。装用中は乾きを感じにくいですが、ゴミや小さな異物が入った際又は傷がついた際にはすぐ異変に気が付くことができるため、疾患の早期発見につながります。
ハードレンズとソフトレンズの見え方は基本的に一緒ですが、ハードレンズの方がきれいに見える場合があります。それは強度乱視の場合です。硬いレンズを乗せることで角膜の形状が変わるため、乱視を矯正する効果があります。そのため強度乱視の方はソフトレンズより見やすくなります。
ハードコンタクトレンズを安全に使用するために、①使用する製品ごとに定められた交換期間を守りましょう。交換期間を過ぎたレンズは、毎日のケアでも落としきれない汚れの影響などで思わぬ目のトラブルにつながる可能性があります。②一日の装用時間に注意しましょう。装用時間はレンズの種類や装用する人の目の状態によって様々ですが、終日装用で使用する場合は一般的に12~16時間が目安と言われています。③定期検査を受けましょう。安全で快適なコンタクトレンズ装用を続けるためには定期的に眼科医による検査を受け、目に異常がないかを確認することが大切です。また、定期検査のスケジュールに関わらず、目に異常を感じたら直ちに眼科医に相談することをおすすめします。
★代表的なハードコンタクトレンズはこちら。https://www.shec.jp/cl/conventional/