479:屈折検査とはなにを測ってるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
少しずつ春の暖かさに近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「屈折検査とはなにを測っているの?」です。
皆さんは、眼科で気球の絵を見たことがありますか?
おそらくほとんどの方が見たことがあるのではないでしょうか。あの気球の絵は、眼科で検査の際に最初に行う「屈折検査」の段階で検査用の機械を覗き込むと見えるものです。
機械の名称は「オートレフ・ケラトメーター」と言います。機械をのぞき込むと、最初は絵がぼんやりとしていますが徐々にピントがあってきてはっきり見えるようになります。皆さんの目の光の屈折率を、気球の絵のピントがどこで合うかによって自動的に測っているのです。
検査員はこのデータをもとにして、「C」のような形を用いた視力検査(矯正検査)を行います。矯正検査は、数値をもとに近視や遠視の、乱視のレンズをかざしていき細かい見え方を確認します。矯正視力が一定数値まで満たない場合には病気の兆候の可能性もあり、診察で医師が詳しく検査でするための重要なデータとなります。また測った矯正視力によって、各個人に合ったメガネやコンタクトレンズの度数を処方することができます。視力検査を定期的に行うことで、メガネやコンタクトを作る必要がないと思っていても、ご自身では気づけない視力低下や、緑内障や白内障など病気の早期発見が出来る事もあります。自覚症状があまりなくても、是非、定期検診として視力検査を行ってください。
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