469:目薬がうまくつけられない!コツはある?
こんにちは、新宿東口眼科医院でございます。
寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは「目薬が上手くつけられない!コツはある?」です。
コンタクトレンズを装用していて眼が乾いた時、花粉症や結膜炎、角膜炎などの炎症になってしまった時などに目薬を点眼することがあると思います。しかし、「目薬をさすのは苦手」「どうしても上手くさせない」という方もいるのではないでしょうか。そこで、今回は目薬の効果を最大限に発揮させるためのさしかたとして、基本の点眼方法と苦手な方向けの点眼方法の2つをお教えします。
<基本の正しい点眼方法>
初めに、手をよく洗います。石鹸を使って雑菌を落としましょう。
① 顔をしっかり真上に向け、片方の手を使って下瞼を引っ張ります。「あかんべぇ」をする時のポーズをとれていれば大丈夫です。
② 眼の中に滴が入るように、目薬をさします。
③ しばらく眼を閉じます。このときに目頭を軽く押さえましょう。
目薬の点眼後に、眼をパチパチするのではなく、眼を閉じて1分間くらい目頭を軽く押さえることがポイントです。
<苦手な方向けの点眼方法>
① 顔をしっかり真上に向け、目薬を持たない手をゲンコツ(=グー)の形に握り、目薬をさす方の眼の下瞼を引っ張るように置きます。
② そのゲンコツの上に目薬を持った手を置き、固定した状態で、瞼や睫毛に触れないように目薬をさします。
③ 点眼をしたら、しばらく眼を閉じて目頭を軽く押さえましょう。
ゲンコツの上に手を置くので、位置がずれたり、手が震えて上手くさせなかったりといった失敗を防ぐことができます。
<注意点>
手には多くの雑菌が存在するために、これらの菌によって眼が汚染されないように点眼前には手洗いすることが重要です。点眼薬のキャップをはずすときにも、容器の先に指が触れないように注意しましょう。
容器の先が眼に触れると涙液が逆流し、点眼容器内の薬液が眼脂などで汚染される恐れがありますので、触れないように気をつけましょう。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先して下さい。