465:眼鏡の処方箋って何が書いてあるの?
こんにちは新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「眼鏡の処方箋には何が書いてあるの?」です。
処方箋に書かれている内容をご説明します。
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①SPH. |
②CYL. |
③AXIS |
④PRISM |
⑤BASE |
R |
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° |
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L |
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° |
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for readlig (P.D. mm)
① SPHとは
Spherical Lenz(球面レンズ)の略で、近視または遠視の度数のことです。符号が(-)の場合は近視、(+)の場合は遠視を表します。単位は0.25刻みで表され、数字が大きいほど度数は強くなります。
② CYLとは
Cylindrical Lenz(円柱レンズ)の略で、乱視の度数のことです。
③ AXISとは
乱視の軸度を意味します。乱視がある場合、ここに軸度が記入されます。
④ PRISMとは
斜位と言われる眼位異常の程度を表しています。全ての方に記載される欄ではありません。詳しい説明は処方時にお尋ね下さい。
⑤ BASEとは
プリズムには【BASE】もしくは【基底】と呼ばれるものがあり、それをどの方向に向けるかということが記されています。詳しい説明は処方時にお尋ね下さい。
⑥PDとは
瞳孔間距離のことで、左右の瞳孔の距離を表します。メガネは、左右の瞳孔の位置にレンズの中心を合わせて加工します。
◎眼科で処方することのメリット
眼科での処方は実際にその度数をかけてテレビ・PCを見たり、雑誌を読んでみることで普段の生活に近い状態で、無理なく眼鏡を使用できるかがわかり、あとで「やっぱり度が合わなかった」というトラブルを回避することができます。
また、眼科医が眼の状態を確認することで、他に眼の病気が潜んでいないか、視力の低下や疲れ眼の原因が実は眼鏡が原因ではなく、緑内障や白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜剥離、ぶどう膜炎といった病的なものが原因であった。なんていうこともわかるので安心です。
当院では近視用・遠視用・遠近両用・乱視用・プリズム眼鏡といった様々な処方に対応していますので、眼鏡ご購入をお考えの方は是非一度ご来院下さい。
◎今までお使いの眼鏡をご持参下さい
・お持ちの眼鏡の度数がわかると、強すぎず弱すぎない度数がスムーズに決められます。
・今までの経過が分かり、どんな場面で不便を感じるのか、どんな時にどの程度見えるようにしたいのか、という相談が詳しくできます。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
- 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
- 無断での記事転載はご遠慮ください。
- 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください